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自動開閉トイレと私の心の交流について。

我が家のトイレは、ドアを開けるとセンサーが働いて自動でフタが開く。


引っ越して来た当初はトイレに行くたび、「待ってました!」とばかりにバコーンとフタを開けるトイレに毎回驚いていたものである。
というか、まずトイレのフタが自動で開く必要性が理解できなかった。


トイレ20150406



しかし、大学を卒業してバイトをやめ、フリーランスの絵描きとして自宅の自室で仕事をするようになって、トイレに対する態度が変わった。
家族が寝静まった深夜にひとりで仕事をしていてトイレに立つと、どんな時間、どんなタイミングで行ってもトイレがバコーンとフタを開けて出迎えてくれるのだ。
家族全員が寝ているなかで、トイレだけは
「あらあら、おつかれさま。ちょっと用でも足していったらいかが?」
と、まるで徹夜仕事の労をねぎらうかのようにバコーンとフタを開けて挨拶をしてくれた。
温熱便座で尻が温められるとともに徹夜で荒んだ気持ちもほぐれ、「さて、も少し頑張りますか!」と思ったような思わなかったような。


現在は仕事場が別にあるため、深夜の自動開閉トイレとの心のやりとりは無くなってしまった。
心が荒んでいないときは、トイレのフタが自動で開いても開かなくてもとくに何も感じないものである。
機械仕掛けであるトイレはあの頃となにも変わらずに、いつでもバコーンと威勢良くフタを開けて私を出迎えてくれるというのに、人間の心とはなんと移ろいやすいものか。
有為転変は人の世の常、である。


そんな罪深い私が最近気になっているのは、自室の電波時計である。


壁にかかっているアナログの電波時計が、日に一度、電波を受信して自動で時間を合わせるのが草木も眠る午前2時から4時くらい。
突如時間が早送り、または巻き戻しされたかのように、秒針が走り出すのだ。
予期せぬタイミングで突然はじまる地味な怪奇現象に最初は心臓早打ち状態であったが、こちらも慣れてくると可愛いもの。
深夜にどうも寝付けず布団のなかでモヤモヤと考え事をしていると、トトトトトトト……という音とともに視線の端っこで秒針が走り出す。
「ほらほら、今日も電波受信の時間ですよ、もうお眠りなさいな」
と、まるで寝付きの悪い子供をあやすかのように。
そして私は、「うん、そろそろ寝られそうかも…」とウトウトしはじめたような余計に目が冴えたような。


電波時計との心の交流はいつまで続くか分からないが、とりあえず機械と対話するよりも人間と対話すべきだなと根本に立ち返るのであった。
合掌。
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まぐみ

Author:まぐみ
神奈川県在住、登山好きなイラストレーターです。

山の雑誌を中心に活動中。
児童書や広告のお仕事などもしています。

最近はキノコ採りや山菜採りも覚えました〜。
今はじめたいことは、サーフィンと、観光地に点在する謎な観光施設巡りです。

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